議論が発散するSNS - Twitter雑感

Twitterを始めて少し慣れてきたので、Twitterとは何か、についてちょっとメモを書いてみたくなりました。

私は所謂SNSは全然やったことありません。mixiもはてなもアカウントすら持ってない。Blogは過去何度かやろうとして、一日で終わってます(笑)。

そのため、自分は他のSNSやBlogとの比較はできないのですが、Twitterで気がついた大きな特徴として「議論がしにくい、発展しない」というのがあります。これが実はTwitterの最も重要な特性の一つじゃないかと思い、ちょっと考えてみようと思いました。

まず、比較として通常の掲示板を考えてみたいと思います。掲示板では普通「お題」があり、そこに関心がある人々が集って自分の意見なりを記述していきます。参加者にはこの「お題」が共有されており、また参加者の意見も共有されています。

掲示板ではよく特定の参加者どうしで議論が発生し、また特定意見に対する反論が次々に別の参加者から出るなどして「盛り上がる」ことがあります。時に罵り合いや特定意見への罵倒が連発することもあり得ます。Blogの「炎上」と呼ばれるものも同様ですね。

しかし、Twitterではこれが発生しにくい。これはTwitterの仕組みに要因があると思います。その仕組みとは一言で言うと、

「自分のfollowによる関係性は共有されてない」

という点ではないかと思います。思いつくままに上記の仕組みから何が起きるか書いてみます。

1.テーマの非共有

掲示板ではその参加者は共通の掲示板、お題を見ているし、同じ関心を持つ人が集ってます。Twitterではお題を共有することが難しい。RTである問題について共有を図ろうとしても、他の全く違ったTL上に置かれたときに、同じようには扱われないでしょう。

2.持続が困難

Twitterの機能の中心は言うまでもなくTimeLineです。つまり時間軸上に展開するものであり、固定した「お題」のようなものがあるわけではない。そこに「関係性の非共有」が加わると、固定したテーマについて持続的に検討するということは難しくなります。TL上で「あの時に誰それの意見は〜」と持ち出すことはできません。掲示板「炎上」とは逆に、Twitterでは特定の問題あるpostがあっても、必ず発散して消えるようになってます。

3.外からの刺激

TwitterのTLを眺めていると、思わぬ意見や視点に遭遇したり、ニュースを知らされたりします。そこで今まで拘ってたことから別の事柄へ関心が移ってしまうことが多いと思います。Blogや掲示板ではずっと特定問題に固着する、ということがあり得ますが、これは関係性の共有からくるものだと思います。「関係性の非共有」によって、絶えず外からの刺激が発生し、特定問題へのめり込むことが抑制されます。しかもこれは自分だけでなく、followしている人、されている人全てが同様なのですから、やはりここでも議論はどんどん発散されることになります。

まだ色々あると思いますが、上記の特徴から連想するのは、Twitterは「都市的」だということです。SNSでは、ネット上に共同体的なものを作ってるのじゃないかと思います(よく知らないのですが(笑))。コミュニケーションを求めて集まるというのは、イコール共同体的なものを求めるということです。

Twitterでもコミュニケーションを求めて集うわけですが、常に共同体的なものが確立されないよう、「はぐらかす」仕組みになってると思います。これもやはり「都市的」です。

人間は誰かに向かって何か表現したいし、意識を共有したいと思う。しかし、これは突き詰めていくとどこかで破綻します。これがうまく回避されたシステムのTwitterは、少しだけ「都会的」物足りなさがありつつも、泥仕合にならない安心さがあると言えないでしょうか。「今のところ、Twitterは日本のウェブベースのメディアとして初めて実名が標準になりつつある(池田信夫)」のは、この辺の仕組みが貢献してるのではないか、と思います。